離婚の問題や疑問を解決するコラム

離婚公正証書の原案が大切な理由を解説

著者は離婚問題に強い行政書士の辻雅清

【目次】

○ 質の高い原案を作成するポイント
○ 書き漏れがあるとどうなる?
○ 離婚チェックシートを利用しませんか?
○ 離婚協議書や公正証書を作るか悩んでいる方へ

離婚公正証書は全国各地にある公証役場でしか作れませんが、
役場に提出する原案(下書き)は夫婦間で作る必要があります。
行政書士に依頼をした場合は行政書士が原案を作成することになります。

つまり原案がなければ離婚公正証書を作ることはできません。
原案とは夫婦間の話し合いで決めた養育費などの条件をまとめたものです。

原案のイメージが湧かない方は離婚公正証書の文例と書き方をご覧下さい。

質の高い原案を作成するポイント

① 夫婦間で何度も話し合う
② お互いが納得するまで作り直す

離婚公正証書を作るためには協議離婚をする意思が必要なので、
養育費など離婚条件については夫婦間で話し合って合意する必要があります。

離婚条件の話し合いでは以下のように細かく話し合うべきです。

例1「養育費はいつまで払う?高校卒業?4大卒業?」
例2「子供との面会は月に何回実施する?面会場所はどうする?」

離婚条件を何度も細部まで話し合うことができれば、
離婚後にトラブルが起きて後悔する確率を低めることに繋がります。

細部まで話し合うということは予想外のトラブルも見据えているので、
大雑把な合意をしているご夫婦に比べると離婚後のトラブルは少ないです。

協議離婚は夫婦間の話し合いで進めるというメリットがありますが、
裏返すと「自己責任」とも言えるのできちんと話し合うことが大切です。

この自己責任を知らずに離婚の話し合いを進めるご夫婦が多いです。

次に離婚公正証書は合意した条件を書面化するものであり、
時間をかけて合意した条件に書き漏れがあれば効果は半減します。
つまり離婚公正証書を作る前に行う原案作成(下書き)は大切な作業となります。

さらに離婚公正証書の原案を作ることで以下のような効果も生じます。

夫「養育費の合意ってこれだけでいいのかな?」
妻「原案(文字)を見ると何かが欠けている気がするよね。」

原案の見直しを行うことで頭の中の整理ができるので、
1回で終えるのではなく納得できるまで何度も作り直すことが大切です。

また原案を作り直すことで新たな発見があるケースが多いです。
そしてこの繰返しが最終的に質の高い離婚公正証書の完成に繋がります。

離婚公正証書の原案を作り直す回数は3回程度のご依頼者様が多いです。
(※ 当事務所では離婚協議書、離婚公正証書の原案を作成しています。)

ちなみに公証役場では原案の内容確認を行いますが、
法的有効性の判断をするだけで積極的な提案をもらえる可能性は低いです。
注)自分から自発的に質問をした場合は丁寧に回答してくれます。

積極的な提案とは「○○の合意もすべき」といった内容です。

書き漏れがあるとどうなる?

離婚公正証書に書き漏れがあると口約束と変わりません。
つまり話し合ったことが無駄になるので必ず原案の読み直しをして下さい。

離婚直後は口約束の条件を忘れる可能性は低いですが、
養育費など長期間の支払がある条件については長い目で見ると危険です。
例)養育費の最終支払日について一方の勘違いで揉めてしまう。

こういう訳で質の高い離婚公正証書を完成させるためには、
前段階の原案作成に力を注いて慎重に進めていくことが大切です。

これが離婚公正証書の原案が大切な理由となります。

当事務所では離婚協議書、離婚公正証書作成のご依頼を頂いた場合、
離婚チェックシートの送付から始めているので↓に詳細をお伝えします。

離婚チェックシートの内容

◇ 全13ページ63項目の質問を掲載
◇ 離婚協議で必要な離婚条件を全て網羅

離婚チェックシートに掲載されている内容は、
離婚協議書や離婚公正証書を作るために必要な離婚条件の情報です。
(離婚協議書や離婚公正証書の詳細は
こちらをご覧下さい。)

63項目の質問はできる限り○×形式(一部手書きあり)を採用しています。

例1「養育費はいつまで払う?(選択肢は5つ)」
例2「養育費の条件を決める時に注意すべき点(解説)」
例3「定期面会はどうしますか?(選択肢は3つ)」

例1~例3のような質問や解説を掲載しているので、
夫婦の意向に沿った離婚協議書や離婚公正証書を作ることができます。
加えて離婚条件を集める時間はゼロなので離婚届の提出時期も早まります。

詳しくは離婚チェックシートの内容と使い方をご覧下さい。

離婚協議書や公正証書を作るか悩んでいる方へ

「安心感が生まれて後悔しないものを作りたい」と考えているはずです。
「安心感や後悔」(思い)にこだわるのであれば以下2点がポイントになります。

・夫婦間で離婚条件について話し尽くすこと
・離婚協議書や公正証書には細かい条件まで記載すること

当事務所ではご依頼者様のこの思いを大切にしたいので、
契約期間を設けずに時間をかけて離婚協議書や離婚公正証書の作成を進めています。

もちろん料金は「○万円~」ではなく固定料金なので、
どれだけ時間がかかっても追加料金は頂きません。安心して下さい。

この結果、質と内容の伴った離婚協議書や公正証書ができています。

当事務所では正式なご依頼の前に無料相談から始めています。
無料相談を通して、私(行政書士の辻)との相性や経験値を確認して下さい。
相談中・相談後に依頼を求めるような営業行為はしないので安心して下さい。

先ずは無料相談から始めませんか? → お問合わせ
お気軽にご利用下さい。お問合わせをお待ちしております。(終わり)

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現在60本のコラムがあり数分で読めるので、是非ご覧下さい。

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当事務所では離婚チェックシート(全63項目)を利用すると同時に、
十分なヒアリングを通して、離婚協議書や離婚公正証書を作成しております。
また無料相談も実施しているのでお気軽にご利用下さい。