離婚公正証書完成までの流れが分かるコラム

離婚までの道のり第2話

著者は離婚問題に強い行政書士の辻雅清

初めまして、全国対応で離婚問題に力を入れている行政書士の辻 雅清と申します。

〈主力業務について〉
・離婚協議書の作成(全国対応)
・離婚公正証書の原案作成&代理作成(全国対応)

離婚公正証書完成までの流れをわかりやすく解説するため、
ここでは複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えします。

【目次】

物語の登場人物
第2話「離婚条件を整理してまとめる」スタート
離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

この離婚物語を読めば協議離婚の流れを理解しやすくなります。

物語の登場人物

夫 鈴木 四朗(会社員)(神奈川県出身)
妻 鈴木 久子(会社員)(大阪府出身)

四朗と久子は大学時代の同級生で卒業から1年後に結婚をした5年目の夫婦です。

2人共会社員で仕事が忙しく子どもはいない状況でした。

第2話「離婚条件を整理してまとめる」スタート

久子はウェブサイトから集めた離婚情報を整理して、四朗に伝える離婚条件をまとめることができました。

四朗に離婚意思を伝えてから1週間程度でまとめることができました。短期間で離婚条件整理できたのは質、内容、鮮度がよいウェブサイトのおかげです。

〈久子がまとめた離婚条件の一部〉
・預貯金は折半で分配しない。
・不倫の慰謝料は150万円を請求する。

協議離婚は夫婦間の話し合いで進めるという特徴があり、慰謝料や財産分与などの離婚条件は夫婦間協議で法的に無効で無い限り、自由に決めることができます。

ウェブサイトでは預貯金の財産分与は折半(50%ずつ)が公平かつ妥当と載っていましたが、久子の場合、共働き夫婦だったので折半以外の条件を検討しました。

〈久子の預貯金に対する考え〉
・四朗の預貯金残高を知らない。
・財産分与で預貯金の分配を希望しない。

久子の場合、共働き夫婦で生活費は折半にして残ったお金は各自の自由という婚姻生活を送っていたので、四朗の預貯金残高を知りませんでした。四朗も久子の預貯金残高を知りません。

また久子は会社員で経済力があるため、離婚を機に四朗の預貯金残高を知りたいとも思いませんでした。

こういう訳で久子は仮に四朗の預貯金がいっぱいあっても折半で分配をせず、夫名義の預貯金は夫、妻名義の預貯金は妻が取得する。という離婚条件を考えました。(共働き夫婦で婚姻中の生活費折半にしていた場合、この条件で合意することが多いです。)

そして今回の離婚原因は四朗の不倫なので精神的苦痛に対する慰謝料請求をするつもりですが、具体的な金額は条件協議の場での四朗の対応(振舞い)を見て決めようと考えました。

〈久子の慰謝料に対する考え〉
・慰謝料は150万円をベースに考えよう。
・四朗が真摯に悪かったと反省しているか見極めたい。

ただ何も決めずに条件協議をしても効率が悪いので、慰謝料の金額は暫定的に150万円と決めました。

久子が希望する離婚条件をまとめることができたので、これから夫婦間での条件協議が始まります。

〈ワンポイントアドバイス〉
・財産分与はご夫婦ごとに預貯金以外も検討します。
・具体的には不動産、動産(家具家電)、自動車、各種保険、退職金など。

(第2話終了)

怒りが収まらず離婚前別居を考える|離婚までの道のり3話
離婚成立までの道のり(流れ)を物語で解説|離婚物語の目次

仕切り線1

離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

離婚チェックシートの見本

協議離婚で話し合う離婚条件は親権、養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割など代表的なもの、あまり知られていないものなど数多くあります。

この離婚条件の情報はご夫婦(自分たち)で集めて整理する必要がありますが以下の問題や疑問を抱える方が多いです。

〈問題や疑問とは?〉
・離婚情報が多くて混乱する。
・AサイトとBサイトで真逆のことが書かれている。
・有益な情報を集めたいけどやり方がわからない。

この問題や疑問を解消するのがオリジナルの離婚チェックシートです。
離婚チェックシートがあれば、ご夫婦で離婚条件の情報を集める必要がなくなります。つまり完成までの時間短縮に繋がります。

離婚チェックシートとは?

① 計13ページ63項目を掲載
② 協議離婚に必要な情報を全て網羅
③ わかりやすいように○×回答形式を多く採用

当事務所では20代~40代のご依頼者様が多いので養育費と面会交流の項目が多いです。

なお、数年前からは世代を問わずご依頼を頂いております。
世代に応じてテーマになる離婚条件(退職金など)は異なりますが全て対応できます。

離婚チェックシートには、具体的に以下のように掲載されています。

〈離婚チェックシートの項目例〉
例1「子どもの養育費は何歳まで払う?(選択肢は5つ)」
例2「子どもとの定期面会はどうしますか?(選択肢は3つ)」
例3「預貯金の財産分与の分配方法は?(選択肢は3つ)」
例4「通知義務の通知方法はどうしますか?(選択肢は6つ)」

離婚協議書や離婚公正証書作成に必要な情報を掲載しています。
つまり夫婦間での離婚協議において二度手間がなくなり、効率良く進めることができます。

なお、当事務所では弁護士法の規定により相手方との交渉はお引受できません。

補足として+aの条件も多数掲載しており、○と回答した項目が多い場合、
養育費と面会交流の条件だけでもそれぞれ10個以上になるご依頼者様もいらっしゃいます。

こういう訳でご依頼者様からは大変好評を頂いております。

詳細は離婚チェックシートの内容と使い方|離婚協議書と公正証書作成をご覧下さい。