離婚公正証書完成までの流れが分かるコラム

財産分与の話し合い|第7話

著者は離婚問題に強い行政書士の辻雅清

【目次】

○ 登場人物(物語スタート)
○ 離婚チェックシートを利用しませんか?
○ 離婚協議書や公正証書を作るか悩んでいる方へ

離婚公正証書完成までの流れをわかりやすく解説するために、
複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えさせて頂きます。

物語は全17話ありますが1つ1つが読みやすくなっています。
(※ これを読めば協議離婚の流れを理解しやすくなります。)

【登場人物】

夫 鈴木 四朗(会社員)
妻 鈴木 久子(会社員)

四朗は久子が書いた離婚の条件のメモを読み終えると、
落ち着いた表情を見せました。そして財産分与の話し合いから始めました。

久子も四朗の反応を見て冷静な話し合いができると期待しました。

【話し合いのポイント】

◇ 動産の種類は少ない
◇ マンションは賃貸
◇ 預金の分配方法

先ず家具や電化製品など動産の財産分与については、
婚姻期間が短く結婚を機に購入した商品はほとんどなかったので、
話し合いで揉めることもなく直ぐに結論(合意)を出すことができました。

四朗と久子は独身時代に購入した商品を結婚後も使っていました。

独身時代に購入した商品を難しい言葉で特有財産と言い、
財産分与の対象になる共有財産ではないので話し合いの必要はありません。
(※ 結婚後に購入した商品を共有財産と言います。)

財産分与の話し合いでは特有財産と共有財産の分別が重要となり、
久子も離婚の情報を集めた時にこの違いを理解するのに苦労しました。

次に2人が住んでいたのは賃貸マンションなので、
不動産を所有していないことから財産分与の話し合いは必要ありません。

久子「マンションは解約する?」
四朗「通勤に便利だしできれば残りたい。」

離婚後、久子は職場の近くで新居を探す予定なので、
四朗がこのマンションに残ることについて反対する理由はなく同意しました。

最後に預金の財産分与について話し合いを始めました。

久子「私の名義の預金は全てもらっていいかな?」
四朗「逆に僕の名義の預金はもらってもいいのかな?」

久子は四朗名義の預金をもらう予定はなかったので、
「自分名義の預金は自分が受取る」という条件で合意できました。

一般的に財産分与の分配方法は折半が妥当だと考えられますが、
共働きということもありこのような結論を出すご夫婦もいらっしゃいます。

ちなみに今回のケースで預金を折半するという場合は、
四朗と久子の預金残高を合算してそれを半分ずつ分配することになります。
例)四朗名義100万円+久子名義150万円=250万円を半分ずつ分配する。

全ての条件の合意ができたので財産分与の話し合いは終了となりました。

そして慰謝料の話し合いを始めました。(第7話終了)

慰謝料の条件を話し合い|離婚までの道のり8話もご覧下さい。
(※ 離婚までの道のり全17話の目次はこちらにあります。)

当事務所では離婚協議書、離婚公正証書作成のご依頼を頂いた場合、
離婚チェックシートの送付から始めているので↓に詳細をお伝えします。

離婚チェックシートの内容

◇ 全13ページ63項目の質問を掲載
◇ 離婚協議で必要な離婚条件を全て網羅

離婚チェックシートに掲載されている内容は、
離婚協議書や離婚公正証書を作るために必要な離婚条件の情報です。
(離婚協議書や離婚公正証書の詳細は
こちらをご覧下さい。)

63項目の質問はできる限り○×形式(一部手書きあり)を採用しています。

例1「預金はどのように分配する?(選択肢は3つ)」
例2「家具家電はどのように分配する?(選択肢は3つ)」

例1や例2のような質問や解説を掲載しているので、
夫婦の意向に沿った離婚協議書や離婚公正証書を作ることができます。
加えて離婚条件を集める時間はゼロなので離婚届の提出時期も早まります。

詳しくは離婚チェックシートの内容と使い方をご覧下さい。

離婚協議書や公正証書を作るか悩んでいる方へ

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「安心感や後悔」(思い)にこだわるのであれば以下2点がポイントになります。

・夫婦間で離婚条件について話し尽くすこと
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当事務所ではご依頼者様のこの思いを大切にしたいので、
契約期間を設けずに時間をかけて離婚協議書や離婚公正証書の作成を進めています。

もちろん料金は「○万円~」ではなく固定料金なので、
どれだけ時間がかかっても追加料金は頂きません。安心して下さい。

この結果、質と内容の伴った離婚協議書や公正証書ができています。

当事務所では正式なご依頼の前に無料相談から始めています。
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相談中・相談後に依頼を求めるような営業行為はしないので安心して下さい。

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お気軽にご利用下さい。お問合わせをお待ちしております。(終わり)