離婚公正証書完成までの流れが分かるコラム

離婚までの道のり第8話

著者は離婚問題に強い行政書士の辻雅清

初めまして、全国対応で離婚問題に力を入れている行政書士の辻 雅清と申します。

〈主力業務について〉
・離婚協議書の作成(全国対応)
・離婚公正証書の原案作成&代理作成(全国対応)

離婚公正証書完成までの流れをわかりやすく解説するため、
ここでは複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えします。

【目次】

物語の登場人物
第8話「離婚相談を友人にした結果」スタート
離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

この離婚物語を読めば協議離婚の流れを理解しやすくなります。

物語の登場人物

夫 鈴木 四朗(会社員)(神奈川県出身)
妻 鈴木 久子(会社員)(大阪府出身)

四朗と久子は大学時代の同級生で卒業から1年後に結婚をした5年目の夫婦です。

2人共会社員で仕事が忙しく子どもはいない状況でした。

第8話「離婚相談を友人にした結果」スタート

久子は1回目の条件協議で持ち越し(再協議)となった不倫慰謝料支払の条件(金額と支払方法)について考えても結論が出なかったため、思い切って昨年離婚した友人に連絡をして離婚相談をすることにしました。

友人は離婚すると聞いて驚いていましたが、快く承諾してくれたので、久子は今抱えている慰謝料という壁を少しでも壊すことができたらと期待を持って会いに行きました。

〈現時点での久子の選択肢は2つ〉
① 慰謝料100万円を一括で受取って終了。
② 慰謝料100万円は一括、50万円は分割で受取って終了。

久子は友人に離婚の経緯を伝えた後、2つの選択肢の内、どちらを選べばよいかとアドバイスを求めました。

友人「どんな形でも慰謝料は多く受取るべき。」
友人「だから悩むことなく②を選んだ方がいいよ。」

友人は相談内容を聞いた後、すぐにこのような回答をしてくれました。

久子は友人からのスカッとするアドバイス(一言)を聞いて、衝撃を受けたことに加えて心の中のモヤモヤが晴れた気がしました。

久子「ありがとう。即答でビックリしたよ。」
友人「それから分割払いなら公正証書を作るべきだよ。」

久子は友人から公正証書の特徴を教えてもらい、未払い時に四朗の財産の差押えができることを知りました。

また給料を差押えされた場合、勤務先に知られるので「約束通り払わないといけない。」というプレッシャーがかかることも知れました。

久子は友人のアドバイスを聞いて差押えよりプレッシャーという効力に惹かれました。

久子「公正証書の作り方などは自分で調べるよ。」
久子「本当にありがとう。相談して良かったよ。」

久子は慰謝料支払の悩みを解決できただけではなく、公正証書という新たな情報を入手できて感謝の気持ちで一杯になりました。

またウェブサイトの離婚情報だけではなく離婚経験者への離婚相談も大事だと感じました。

友人「離婚って夫婦ごとに様々な選択肢があるよ。」
友人「私の話は一つの意見(参考情報)にしてね。」

こうして久子は自宅に戻ってから公正証書の仕組みや作り方について調べることにしました。

〈ワンポイントアドバイス〉
・離婚経験者の信頼できる友人離婚相談をすると有益な情報を得やすい。
・ただし、夫婦ごとに状況が異なるので参考情報にするべき。

早速、久子は友人からのアドバイスをもとに不倫の慰謝料支払に関する離婚公正証書について調べました。ウェブサイトで検索すると多くの情報を得ることができました。

〈久子が得た離婚公正証書の情報〉
① 公証役場でしか完成できない。
② 支払が滞った場合、強制執行ができる。
③ 強制執行があることで心理的プレッシャーを与えられる。
④ 慰謝料の分割払いの支払率を上げることができる。

久子は離婚公正証書の情報を集めた結果、①~④の特徴や効力について理解できました。

また友人に離婚相談をした時にも思いましたが、改めて②強制執行という効力よりも③心理的プレッシャーという効力に魅力を感じました。

〈久子の心情〉
・近くの公証役場で作成できそう。
・作成費用も1万円程度で収まりそう。
・仕事を休まないと公証役場に行けないな。

久子は近所に公証役場があること、作成費用も想像より安かったため、慰謝料の分割払いについては公正証書を作りたいと考えました。

ただ公証役場は平日の日中しか開いていないことから、会社員である久子は有給を使わないといけないというデメリットを感じました。(土日祝はお休みです。)

こうして久子は四朗に伝える条件をまとめることができたので、四朗と日程調整を行い、2度目の条件協議に進むことになりました。

〈ワンポイントアドバイス〉
・公正証書は公証役場の公証人が作成します。
・無料で作成することはできず、必ず手数料の支払が必要です。

(第8話終了)

不倫慰謝料の2度目の協議開始|離婚までの道のり9話
離婚成立までの道のり(流れ)を物語で解説|離婚物語の目次

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離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

離婚チェックシートの見本

協議離婚で話し合う離婚条件は親権、養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割など代表的なもの、あまり知られていないものなど数多くあります。

この離婚条件の情報はご夫婦(自分たち)で集めて整理する必要がありますが以下の問題や疑問を抱える方が多いです。

〈問題や疑問とは?〉
・離婚情報が多くて混乱する。
・AサイトとBサイトで真逆のことが書かれている。
・有益な情報を集めたいけどやり方がわからない。

この問題や疑問を解消するのがオリジナルの離婚チェックシートです。
離婚チェックシートがあれば、ご夫婦で離婚条件の情報を集める必要がなくなります。つまり完成までの時間短縮に繋がります。

離婚チェックシートとは?

① 計13ページ63項目を掲載
② 協議離婚に必要な情報を全て網羅
③ わかりやすいように○×回答形式を多く採用

当事務所では20代~40代のご依頼者様が多いので養育費と面会交流の項目が多いです。

なお、数年前からは世代を問わずご依頼を頂いております。
世代に応じてテーマになる離婚条件(退職金など)は異なりますが全て対応できます。

離婚チェックシートには、具体的に以下のように掲載されています。

〈離婚チェックシートの項目例〉
例1「子どもの養育費は何歳まで払う?(選択肢は5つ)」
例2「子どもとの定期面会はどうしますか?(選択肢は3つ)」
例3「預貯金の財産分与の分配方法は?(選択肢は3つ)」
例4「通知義務の通知方法はどうしますか?(選択肢は6つ)」

離婚協議書や離婚公正証書作成に必要な情報を掲載しています。
つまり夫婦間での離婚協議において二度手間がなくなり、効率良く進めることができます。

なお、当事務所では弁護士法の規定により相手方との交渉はお引受できません。

補足として+aの条件も多数掲載しており、○と回答した項目が多い場合、
養育費と面会交流の条件だけでもそれぞれ10個以上になるご依頼者様もいらっしゃいます。

こういう訳でご依頼者様からは大変好評を頂いております。

詳細は離婚チェックシートの内容と使い方|離婚協議書と公正証書作成をご覧下さい。