離婚の問題や疑問を解決するコラム

養育費の話し合いが難航している方へ

著者は養育費に強い行政書士の辻雅清

初めまして、全国対応で離婚問題に力を入れている行政書士の辻 雅清と申します。

〈主力業務について〉
・離婚協議書の作成(全国対応)
・離婚公正証書の原案作成&代理作成(全国対応)

2010年に開業以来、様々なご相談とご依頼を受けてきました。
この経験をこのページにてお伝えするので、これから協議離婚を考えている方にとって有益な情報となれば幸いです。

【目次】

養育費の本質的な意味を理解することがスタート
どうしても養育費の協議が進まない場合は?
離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

養育費支払の夫婦間協議はお金の問題なので難航しやすいです。

ここでは養育費支払の協議を諦めないでほしい。という想いから今できることをお伝えします。

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養育費の本質的な意味を理解することがスタート

養育費を諦めないで済む選択肢をお伝えします

今回のテーマである養育費を諦めない。を理解するためには、
養育費とはどのようなもの?という本質的な意味を理解することから始めて下さい。

養育費の支払は金銭支払の離婚条件です。
つまり夫婦間協議の場ではそもそも支払者が渋って進まないことが多いです。

当事務所では20代~40代のご依頼者様が多いため、養育費がメインテーマになりやすいです。そして養育費の支払額、終期、学費など教育費用で悩む方が多いです。

〈よくある養育費協議の事例〉
・話し合いをしようと切り出しても疲れたと言って聞いてくれない。
・月4万円を希望しているけど夫は3万円以上は払わないと言い切る。
・大学卒業まで払ってほしいけど夫は高校卒業までと言って譲らない。

支払者の立場からすると離婚後の自身の生活設計(収入と支出)を1番に考えやすいです。一方、親権者の立場からすると離婚後の子どもの生活を1番に考えるため双方の認識にズレが生じます。こういう訳で養育費の協議が順調に進むケースは少ないです。

ただ養育費とはそもそも子どもの成長に欠かせないお金です。これが養育費の本質です。理解しているようで忘れやすいのでこの視点を持って養育費の協議をしてほしいです。

また支払者には養育費は親権者(元配偶者)に支払うお金ではなく子どもに支払うお金。という視点も持ってほしいです。

余談ですが、離婚原因が配偶者の不貞行為(不倫)の場合、
冷静に話し合うことが難しく、高額な養育費を請求する方もいらっしゃいます。

不倫をされて裏切られた。という強い感情を持つことは理解できますが、不貞行為は養育費ではなく慰謝料で解決するものです。上述の通り、子どもの成長という視点を忘れないでほしいです。

以上のことから双方が養育費の本質的な意味を理解すれば、夫婦間協議が少しずつ前進する可能性があります。養育費を諦めないでほしいです。

またお子様が幼い場合、養育費の支払期間は10年以上になります。養育費の条件協議の時間より離婚後の時間の方がはるかに長いので諦めないで話し合ってほしいです。

どうしても養育費の協議が進まない場合は?

協議離婚は夫婦間の話し合いで進めることになります。
1対1の夫婦間協議が進まない場合、諦めないで別の選択肢を検討して下さい。

〈別の選択肢とは?〉
① 両親など身近な人に同席してもらう。
② 弁護士に依頼をして代理交渉をしてもらう。
③ 家庭裁判所に調停の申立を行う。

先ず1対1だと冷静になれない、配偶者が話を聞いてくれないという状況の場合、①両親など身近な人に同席してもらうことで双方が冷静になり養育費協議が進む可能性があります。

ただ身近な人が養育費協議に参加すると収拾がつかない可能性ある(1対2、2対2などになる)ので、あくまでも見守る(話を聞くだけ)というスタンスでいることが大事です。

次に報酬支払が生じますが②弁護士さんに依頼をすれば自身の代わりに代理交渉をしてくれるので精神的な負担が大きく軽減されます。そして一気に養育費協議が進む可能性があります。

最後に協議離婚を諦めて③家庭裁判所が関与する調停申立という方法があります。

調停は自分で進めることも弁護士さんに依頼をして進めることもできます。費用節約を考えるのであれば自分で申立を行うことをお勧めします。

なお、調停の詳細を知りたいという方は家庭裁判所の窓口への確認、弁護士への相談をお勧めします。

こういう訳で養育費は子どもの成長(将来)に欠かせないお金です。
簡単に諦めないで色々な選択肢を模索し、粘り強く条件合意を目指してほしいです。

【参考情報】
養育費の踏み倒しを防ぐ方法とは?|養育費のトラブル回避
離婚後に養育費を請求するリスク|離婚後に話し合いをする
相手が再婚した時の養育費はどうなる?|元嫁や元夫の再婚

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離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

離婚チェックシートの見本

協議離婚で話し合う離婚条件は親権、養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割など代表的なもの、あまり知られていないものなど数多くあります。

この離婚条件の情報はご夫婦(自分たち)で集めて整理する必要がありますが以下の問題や疑問を抱える方が多いです。

〈問題や疑問とは?〉
・離婚情報が多くて混乱する。
・AサイトとBサイトで真逆のことが書かれている。
・有益な情報を集めたいけどやり方がわからない。

この問題や疑問を解消するのがオリジナルの離婚チェックシートです。
離婚チェックシートがあれば、ご夫婦で離婚条件の情報を集める必要がなくなります。つまり完成までの時間短縮に繋がります。

離婚チェックシートとは?

① 計13ページ63項目を掲載
② 協議離婚に必要な情報を全て網羅
③ わかりやすいように○×回答形式を多く採用

当事務所では20代~40代のご依頼者様が多いので養育費と面会交流の項目が多いです。

なお、数年前からは世代を問わずご依頼を頂いております。
世代に応じてテーマになる離婚条件(退職金など)は異なりますが全て対応できます。

離婚チェックシートには、具体的に以下のように掲載されています。

〈離婚チェックシートの項目例〉
例1「子どもの養育費は何歳まで払う?(選択肢は5つ)」
例2「子どもとの定期面会はどうしますか?(選択肢は3つ)」
例3「預貯金の財産分与の分配方法は?(選択肢は3つ)」
例4「通知義務の通知方法はどうしますか?(選択肢は6つ)」

離婚協議書や離婚公正証書作成に必要な情報を掲載しています。
つまり夫婦間での離婚協議において二度手間がなくなり、効率良く進めることができます。

なお、当事務所では弁護士法の規定により相手方との交渉はお引受できません。

補足として+aの条件も多数掲載しており、○と回答した項目が多い場合、
養育費と面会交流の条件だけでもそれぞれ10個以上になるご依頼者様もいらっしゃいます。

こういう訳でご依頼者様からは大変好評を頂いております。

詳細は離婚チェックシートの内容と使い方|離婚協議書と公正証書作成をご覧下さい。