
離婚までの道のり第11話

初めまして、全国対応で離婚問題に力を入れている行政書士の辻 雅清と申します。
〈主力業務について〉
・離婚協議書の作成(全国対応)
・離婚公正証書の原案作成&代理作成(全国対応)
離婚公正証書完成までの流れをわかりやすく解説するため、
ここでは複数回にわたって物語形式(フィクション)でお伝えします。
【目次】
○ 物語の登場人物
○ 第11話「離婚公正証書の作成予約をする」スタート
○ 離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?
この離婚物語を読めば協議離婚の流れを理解しやすくなります。
物語の登場人物
夫 鈴木 四朗(会社員)(神奈川県出身)
妻 鈴木 久子(会社員)(大阪府出身)
四朗と久子は大学時代の同級生で卒業から1年後に結婚をした5年目の夫婦です。
2人共会社員で仕事が忙しく子どもはいない状況でした。
第11話「離婚公正証書の作成予約をする」スタート
久子は四朗との条件協議を終えたので、あとは離婚公正証書を作成するという最終段階に入りました。
以前インターネットで「公証役場 兵庫県」と検索して近所に公証役場があることを知っていたので早速予約の電話をかけました。
久子は四朗との条件協議を通じて、インターネットの便利さとありがたみを再確認できました。予約の仕方もウェブ上から情報を得ました。(ウェブサイトの情報が全て正しいとは限らないのでご注意下さい。)
〈公証役場に電話予約をした感想〉
・問合わせはスムーズにできた。
・公証役場の人は優しそうだった。
久子は公証役場に電話予約をするという初めての経験で緊張しましたが、電話対応が親切、丁寧だったので安心しました。
〈ワンポイントアドバイス〉
・離婚公正証書は公証役場にいる公証人が作成する。
・公証役場に2回出向く必要がある。
・予約なしの場合、対応してくれる可能性は低い。
・公証役場は平日しか開いていない。土日祝は休み。
・夫婦間で条件合意した内容の書面を持参する。
・離婚公正証書作成のためには手数料が必要になる。
公証役場に離婚公正証書作成の予約をしてわかったのは相談日と作成日、計2回出向く必要があるということです。つまり久子は仕事を2日間休む必要があります。
また公証役場の予約が直近2週間埋まっているということで1回目の相談日まで待ち時間が長いこともわかりました。(公証役場の予約は取りにくいことが多いので作成を急いでいる場合はご注意下さい。)
1回目の相談日は夫婦揃っていなくても構わないと言われましたが、久子は2人で出向くことにしました。(相談日を省略して作成日の1回だけ出向く方法もありますがお勧めできません。)
一方、2回目の作成日は代理人を立てない限り、離婚公正証書への署名が必要なので夫婦揃って出向く必要があることもわかりました。つまり四朗も有給を2日間を取る必要があります。
久子「条件合意した内容をまとめた書面を作らないといけない。」
久子は相談日の予約をした後、1回の相談で終えたいと考えました。
公証人への相談を有意義な時間にするため条件合意した内容をまとめた書面を作ることにしました。
また離婚公正証書の作成手数料は慰謝料の金額で算出されるため、久子のケースでは全て込みで1万円程度で作れることもわかりました。
〈ワンポイントアドバイス〉
・公証人が困らないように合意した条件を整理することは大事。
・合意した条件を口頭で伝えた場合、伝え漏れなどのリスクが生じる。
・当事務所では合意した条件を離婚協議書にして公証人に提出しています。
そして久子は相談日~作成日までの流れについても理解できたので、以前相談をした離婚経験のある友人にお礼の電話をかけました。
友人「公証役場に電話予約をした?」
久子「したよ。今から合意した条件をまとめた書面を作るよ。」
友人も離婚時に離婚公正証書を作成していたので、財産分与と慰謝料以外に書いた方がよい離婚条件を教えてくれました。
〈友人からのアドバイス〉
・未払い対策として通知義務の条件を書く。
・離婚後のトラブル防止のために清算条項の条件を書く。
通知義務と清算条項の詳細は以下をご覧下さい。
・通知義務と公正証書の書き方|住所変更の通知義務を解説
・清算条項の書き方と例文|離婚協議書と離婚公正証書作成
久子「ありがとう。勉強になったよ。」
友人「せっかく作るんだから内容にもこだわってね。」
友人からのアドバイスをもとに四朗へ通知義務と清算条項の条件追加を提案し了承を得ました。
久子「書面ができた。これで大丈夫だ。」
こうして公証人に提出する条件合意した内容をまとめた書面が完成しました。あとは約2週間後の公証人との相談日を待つだけです。
(第11話終了)
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離婚チェックシートを使って効率良く進めませんか?

協議離婚で話し合う離婚条件は親権、養育費、面会交流、慰謝料、財産分与、年金分割など代表的なもの、あまり知られていないものなど数多くあります。
この離婚条件の情報はご夫婦(自分たち)で集めて整理する必要がありますが以下の問題や疑問を抱える方が多いです。
〈問題や疑問とは?〉
・離婚情報が多くて混乱する。
・AサイトとBサイトで真逆のことが書かれている。
・有益な情報を集めたいけどやり方がわからない。
この問題や疑問を解消するのがオリジナルの離婚チェックシートです。
離婚チェックシートがあれば、ご夫婦で離婚条件の情報を集める必要がなくなります。つまり完成までの時間短縮に繋がります。
離婚チェックシートとは?
① 計13ページ63項目を掲載
② 協議離婚に必要な情報を全て網羅
③ わかりやすいように○×回答形式を多く採用
当事務所では20代~40代のご依頼者様が多いので養育費と面会交流の項目が多いです。
なお、数年前からは世代を問わずご依頼を頂いております。
世代に応じてテーマになる離婚条件(退職金など)は異なりますが全て対応できます。
離婚チェックシートには、具体的に以下のように掲載されています。
〈離婚チェックシートの項目例〉
例1「子どもの養育費は何歳まで払う?(選択肢は5つ)」
例2「子どもとの定期面会はどうしますか?(選択肢は3つ)」
例3「預貯金の財産分与の分配方法は?(選択肢は3つ)」
例4「通知義務の通知方法はどうしますか?(選択肢は6つ)」
離婚協議書や離婚公正証書作成に必要な情報を掲載しています。
つまり夫婦間での離婚協議において二度手間がなくなり、効率良く進めることができます。
なお、当事務所では弁護士法の規定により相手方との交渉はお引受できません。
補足として+aの条件も多数掲載しており、○と回答した項目が多い場合、
養育費と面会交流の条件だけでもそれぞれ10個以上になるご依頼者様もいらっしゃいます。
こういう訳でご依頼者様からは大変好評を頂いております。
詳細は離婚チェックシートの内容と使い方|離婚協議書と公正証書作成をご覧下さい。
