離婚後に離婚協議書を作る場合の注意点
離婚後、離婚前どちらのタイミングでも離婚協議書は作れます。
但し、夫と妻に『作りたい』という作成の意思がなければいけません。
離婚後に離婚協議書を作る事例としては、
子供の保育園の入園のために離婚成立を優先させるケースがあります。
(例 離婚協議書の完成を待っていたら、保育園の入園に間に合わない。)
【離婚後に作る場合】
① 離婚前に作ることが望ましい
② 元夫と元妻に信頼関係がなければ難しい
合意した離婚条件を書面化したものを離婚協議書と言うので、
離婚後に作る場合、↓の例1や例2のような問題が起きる可能性があります。
離婚条件とは養育費、慰謝料、財産分与、年金分割などを言います。
補足ですが、各夫婦によって話し合う離婚条件は変わるのでご注意下さい。
例1「やっぱり書面に残すのは嫌だな。」
例2「離婚前に決めていた養育費の金額を変えたい。」
離婚後に離婚協議書を作る場合、いざ話し合いを持ちかけると、
元配偶者がこのような主張をしてきて、離婚前の状況と変わることがあります。
(例 保育園の問題が解決したら、直ぐに離婚協議書を作ろうと約束していた。)
離婚後、元配偶者にこのような主張をされた時の対応としては、
作ることを諦める、又は条件変更を受入れるという不利な選択肢しか残りません。
例1の補足として離婚後の養育費支払が順調に行われていた場合、
『わざわざ離婚協議書を作らなくてもいい』と考える支払者(主に夫)が出てきます。
基本的に支払者はお金の約束を書面に残すことを嫌がる傾向にあります。
こうなると離婚前の話し合いが無駄になるので、
離婚協議書が完成してから、離婚届を提出することが望ましいです。
ただ各夫婦によって、離婚に至った経緯や原因は違うので、
お互いに信頼関係がある場合は、離婚後に作るという決断をしてもいいです。
(例 離婚しても子供への愛情は変わらないと感じていたから。)
こういう訳で離婚後に離婚協議書を作るという決断については、
離婚前の作成に比べてデメリットが多いので、よく考えて決めて下さい。
当事務所に離婚協議書作成のご依頼を頂いた場合、
これまでの経験を反映した離婚チェックシートの送付から始めています。
【離婚チェックシートの内容】
◇ 全13ページ63項目の質問を掲載
◇ 離婚協議で必要な離婚条件を全て網羅
離婚チェックシートに掲載されている内容は、
離婚協議書を作るために必要な離婚条件の情報となっています。
63項目の質問は出来る限り○×形式(一部手書きあり)を採用しています。
離婚後、離婚前どちらのタイミングでも離婚チェックシートは利用出来ます。
例1「養育費の終期は4つの内どれにしますか?」
例2「子供の学費負担を決めますか?(選択肢は3つ)」
例1や例2のような質問を多数掲載しているので、
夫婦の意向に沿った離婚協議書を作ることが出来ます。
加えて離婚条件を集める時間は不要なので、離婚届の提出時期も早まります。
詳しくは離婚チェックシートの内容と使い方をご覧下さい。(終わり)
離婚の疑問を解決するコラムの目次はこちらにあります。
現在60本のコラムがあり数分で読めるので、是非ご覧下さい。
【関連ページ】
◇ 協議離婚の進め方と成立期間や条件
◇ 養育費と公正証書の書き方
◇ 離婚慰謝料と公正証書の書き方
◇ 離婚の財産分与と住宅ローンの関係
◇ 年金分割合意書の書式
離婚協議書や離婚公正証書の詳細はこちらを見て頂ければ、理解が深まります。
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