離婚の問題や疑問を解決するコラム

慰謝料の5個の質問に回答します

著者は離婚問題に強い行政書士の辻雅清

【目次】

○ 離婚慰謝料は誰でも請求できる?
○ 夫が不倫を認めないときは?
○ 慰謝料の相場を知りたい
○ 不倫相手に慰謝料請求はできる?
○ 慰謝料に合意するための注意点は?
○ 離婚チェックシートを利用しませんか?
○ 離婚協議書や公正証書を作るか悩んでいる方へ

離婚協議書や離婚公正証書作成にあたって、
ご依頼者様から頂く慰謝料のご質問について回答していきます。

今回は説明をわかりやすいようにするため、
妻が夫に慰謝料を請求するというケースで解説していきます。
注)夫が妻に請求する場合も同じ扱いとなります。

離婚慰謝料は誰でも請求できる?

離婚慰謝料は原因によって請求の可否が決まります。

例えば、離婚原因に多い性格の不一致ではできないですが、
配偶者の不倫(不貞行為)や配偶者から暴力を受けた場合に請求できます。

つまり離婚慰謝料の請求を考えた場合は、
自分が請求権者に成り得るのかという確認から始めて下さい。

夫が不倫を認めないときは?

配偶者の不倫が原因で慰謝料の請求を行う場合、
夫が「不倫をした」と認めない限り請求することは難しいです。

仮に夫が支払逃れのために不倫を認めない場合は、
不倫した事実を証明する証拠(写真など)を見つける必要があります。

妻が自分で見つけることが難しい場合は探偵などに頼るしかありません。

慰謝料の相場を知りたい

協議離婚では慰謝料の支払額を話し合いで決めるので、
申し訳ないのですが具体的に「相場は○円」とお伝えするのが難しいです。

なぜなら支払額を決める重要な要素として「支払能力」があるためです。

例えば、支払者の収入に見合わない支払額で合意しても、
一括払いではなく分割払いになりやすく不払いのリスクを抱えるからです。
例)年収250万円の夫に慰謝料300万円を請求するのは厳しい。

こういう訳で離婚公正証書などを作るご依頼者様の中でも、
50万円~300万円といった広い範囲の中で合意される方が多いです。

不倫相手に慰謝料請求はできる?

慰謝料の請求は配偶者ではなく不倫相手にすることも可能です。

ただ不倫相手に請求する場合、対面する必要があるので、
精神的な苦痛を伴う可能性が高くお勧めすることはできません。
例)夫の不倫相手に会って話し合うのは気が重いな。

補足ですが不倫相手に支払能力がないケースが多いです。
つまり慰謝料を請求しても支払額が低額になる可能性が高いです。

ちなみにどうしても不倫相手に請求したい場合は、
弁護士さんに依頼をすれば代理人として代わりに交渉をしてくれます。
弁護士さんへの報酬支払が必要となりますが精神的な苦痛は回避できます。

慰謝料に合意するための注意点は?

仮に慰謝料の支払を一括で受取ることになった場合、
離婚後のトラブルを防ぐためにも証拠書類を作って下さい。
例1)元妻が二重取りを考えて受取っていないとウソをつく。
例2)令和5年8月11日、夫は妻に慰謝料100万円を支払った。

この証拠書類は離婚協議書、合意書などと呼ばれています。

一方、慰謝料の支払を分割で受けることになった場合、
不払いというリスクに備えて離婚公正証書の作成をお勧めします。

離婚公正証書があれば不払い時に強制執行(夫の財産の差押え)ができます。
注)離婚公正証書を作っていても強制執行できないケースもあります。

最後に慰謝料の請求をする場合、感情的になりやすいですが、
上述した支払能力という言葉を忘れず冷静な話し合いをして下さい。
例)夫が不倫したことを許せず、たくさん慰謝料を取ろうと考える。

当事務所では離婚協議書、離婚公正証書作成のご依頼を頂いた場合、
離婚チェックシートの送付から始めているので↓に詳細をお伝えします。

離婚チェックシートの内容

◇ 全13ページ63項目の質問を掲載
◇ 離婚協議で必要な離婚条件を全て網羅

離婚チェックシートに掲載されている内容は、
離婚協議書や離婚公正証書を作るために必要な離婚条件の情報です。
(離婚協議書や離婚公正証書の詳細は
こちらをご覧下さい。)

63項目の質問はできる限り○×形式(一部手書きあり)を採用しています。

例1「養育費はいつまで払う?(選択肢は5つ)」
例2「養育費の条件を決める時に注意すべき点(解説)」
例3「定期面会はどうしますか?(選択肢は3つ)」

例1~例3のような質問や解説を掲載しているので、
夫婦の意向に沿った離婚協議書や離婚公正証書を作ることができます。
加えて離婚条件を集める時間はゼロなので離婚届の提出時期も早まります。

詳しくは離婚チェックシートの内容と使い方をご覧下さい。

離婚協議書や公正証書を作るか悩んでいる方へ

「安心感が生まれて後悔しないものを作りたい」と考えているはずです。
「安心感や後悔」(思い)にこだわるのであれば以下2点がポイントになります。

・夫婦間で離婚条件について話し尽くすこと
・離婚協議書や公正証書には細かい条件まで記載すること

当事務所ではご依頼者様のこの思いを大切にしたいので、
契約期間を設けずに時間をかけて離婚協議書や離婚公正証書の作成を進めています。

もちろん料金は「○万円~」ではなく固定料金なので、
どれだけ時間がかかっても追加料金は頂きません。安心して下さい。

この結果、質と内容の伴った離婚協議書や公正証書ができています。

当事務所では正式なご依頼の前に無料相談から始めています。
無料相談を通して、私(行政書士の辻)との相性や経験値を確認して下さい。
相談中・相談後に依頼を求めるような営業行為はしないので安心して下さい。

先ずは無料相談から始めませんか? → お問合わせ
お気軽にご利用下さい。お問合わせをお待ちしております。(終わり)

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現在60本のコラムがあり数分で読めるので、是非ご覧下さい。

【関連ページ】
協議離婚の進め方と成立期間や条件
離婚慰謝料と公正証書の書き方

離婚協議書や離婚公正証書の詳細はこちらを見て頂ければ、理解が深まります。

当事務所では離婚チェックシート(全63項目)を利用すると同時に、
十分なヒアリングを通して、離婚協議書や離婚公正証書を作成しております。
また無料相談も実施しているのでお気軽にご利用下さい。